アトピー性皮膚炎の加療について
[2009/08/18]
スキンケアの重要性
アトピー性皮膚炎は掻かなければ改善するのではないかといわれています。痒い状態が続くと痒みに対する閾値も下がり、軽い刺激や痛み刺激でも痒くなってしまいます。幼い頃からきちんと治療して良い状態を保っていれば痒みは生じにくくなりますし、乳幼児期のスキンケアは特に重要です。
成人になっても湿疹にならないためには予防処置を高じることが重要です。
抗アレルギー剤の重要性
痒みを軽減するために抗アレルギー薬が補助的に使用されますが、完全な止痒はできません。
しかし、のむ人とのまない人では治療期間や改善度に有意な差が生じます。早期に経口薬を開始することも大切です。かゆみを早くから抑えることが大切です。
アトピー性皮膚炎外用治療の留意点
正しく塗れば安全に副作用なしできれいに治せます。多くの場合、ステロイド外用で全身の副作用がでることはありません。(特殊な場合を除いて)
治らない症例では外用の回数、量が塗り足りていないことがほとんどですので、ステロイドの選択が弱すぎることもあります。指示の量、回数を遵守することが治療期間の短縮につながるのです。