帯状疱疹について
[2010/03/18]
帯状疱疹の原因はウイルスです。ウイルスというと他人から、うつされたと思われがちですが、小さい時にした水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスがわずかに体内に残っていて病気をおこします。普通は体内に残存する水疱瘡のウイルスと人間との間に力のバランスがとれていて、共存しています。
しかし睡眠不足、過労、さまざまな基礎疾患などで体の抵抗力が落ちたときに、水疱瘡のウイルスと人間の力のバランスが崩れ、相対的にウイルスの方がつよくなって帯状疱疹を発症します。症状としては顔や体の左右どちらか片方に、まずチクチクとかズキズキとした痛みが起こり、その後そのまわりが赤くなり、小さな水 ぶくれができ、黒いかさぶたができます。ここまで放置すると痛みの後遺症を残すかの可能性が高くなります。とにかく帯状に赤い斑点や水ぶくれや痛みが出現したらすぐに受診してください。
症状がでたら早めの治療が大切です。当院皮膚科では抗ウイルス剤を中心に神経修復のためのビタミン剤、痛みや炎症を抑える薬などを組み合わせて治療します。適切な時期に適切な治療を受けないと一生耐えがたい痛みの後遺症が残ることがありますので、とにかく早めにご相談ください。