小児の発熱と痙攣

[2009/09/10]

発熱はさまざまな疾患で生じます。高熱が脳に影響を起こすのではないかと心配する方も多いようです。しかし、髄膜炎の合併など特殊な場合を除いて、40度位の熱が続いても後遺症の残る可能性はほとんどありません。高熱でも機嫌が良く、食欲がある時はあまり心配することはありません。逆に熱がそれほど高くなくても、異常行動をしたり、頭痛を強く訴えたりしたときは要注意です。

高熱の出始めは、顔色は青白く、体が熱くても手足が冷たいことがあります。この時は、寒気のある時で、体を温める必要があります。手足が温かく、顔色が赤みを帯びているときは、少し冷やしてあげたほうが楽になるでしょう。頚部、額、わきの下などが有効です。 水分補給も忘れないでください。
熱によるひきつけは、通常6カ月から8歳くらいまでの小児に発症します。 ひきつけの多くは自宅で起こるので、各自の処置が大切です。落ち着いて行動してください。舌をかまないように注意してください。けいれんが10分以上続くようなら、来院してください。痙攣を抑える薬を投与いたします。