甲状腺疾患

甲状腺疾患

甲状腺機能亢進症

腫大した甲状腺から過剰に分泌された甲状腺ホルモンによる症状を特徴とします。
症状は甲状腺腫、頻脈、眼球突出や多汗、体重減少、疲労感、振戦、息切れなどがあります。
診断は症状で疑い血液検査と エコー検査でほぼ確定します。
機能亢進症の治療はまず、血液中に甲状腺ホルモンが増えたことによる甲状腺機能亢進症状を和らげることです。この甲状腺ホルモンを下げることにより、自然に甲状腺機能亢進症状も軽快します。
甲状腺ホルモンの産生を抑える抗甲状腺剤を毎日決められた量内服していれば、自然に甲状腺ホルモン産出量も低下します。甲状腺機能亢進症状もは1~2ケ月もすればほぼ改善します。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能機能低下つまり橋本病は若い世代から中高年の女性に多いのが特徴で、成人女性の約3~10%を占めると言われています。

診断は機能亢進症と同様症状で疑い 血液検査と エコー検査で確定します。
原因は自己免疫の異常によりリンパ球が自己の甲状腺組織を破壊して、慢性の炎症が生じます。

症状は基本的には甲状腺が大きくなります。専門家は触診で見当がつきます。甲状腺ホルモンが低下すると、顔や手足のむくみ、寒がり、体重増加など、甲状腺機能低下症の特有の症状がみられます。

治療は甲状腺機能低下があれば甲状腺ホルモン剤(チラーヂン)服用が必要となります。チラーヂンを服用すると約1ケ月で甲状腺ホルモン値が正常になり、自覚症状がほぼ消失します。