麻疹

麻疹(はしか)

発熱、発疹を主症状とする急性の感染症で、39~40度の高熱が1週間から10日ほど続く重い病気です。感染力も強いのが特徴です。

麻疹ウイルスで潜伏期は10日前後です。くしゃみや咳などでウイルスが飛び散ってうつります。集団発生がとても生じやすい疾患です。

はじめ熱、咳、鼻水など通常の風邪と同じ様な症状が出ます。この時期には麻疹と診断する事はできません。発病後4日目位に一度熱が下がりますが、半日から1日後に高熱とともに発疹がでます。発疹は5ミリぐらいの赤い斑点が顔からはじまり全身へと広がっていきます。かゆみは、ほとんどありません。

発疹がでる前に口の中にコプリック班と呼ばれる白い斑点がでるのが特徴ですが、気付かないことも多いようです。

麻疹もウイルス疾患ですので、基本的には対症療法が中心となります。肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症の恐れがあるときには抗生物質を使います。

最善の予防方法はワクチンです。麻疹風疹混合ワクチンを受けることをお勧めします。